初めてお会いする方から、よく聞かれることがあります。
「長く医療の仕事をされていたのに、なぜ不動産会社を設立したのですか?」
私は、臨床検査技師・臨床工学技士として病院に約12年勤務し、その後は医薬品開発支援や医療機器メーカーの仕事に携わってきました。医療の世界で過ごした期間は、合わせて約26年になります。
そこから不動産会社を設立し、現在は株式会社AJSで医療ツーリズム事業にも取り組んでいます。一見すると遠回りに見えるこのキャリアですが、振り返ると、これまでの経験はすべてつながっていました。
そのことに気づくきっかけとなったのが、ある外国人患者様との出会いです。今回は、私が医療の道から不動産の世界へ進んだ理由と、その経験が現在の外国人患者様の支援にどのようにつながっているのかをお話しします。
外国人患者の受け入れを、無理なく始めたい医療機関様へ
AJSでは、通常診療への負担を抑えながら、外国人患者の受け入れ体制づくりを、設計から導入・定着まで伴走支援しています。専用ページでは、具体的な支援内容や導入の流れをご紹介しています。お問い合わせいただいた医療機関様には、受け入れ準備に役立つ「17項目チェックリスト」を含む資料もご用意しています。
医療の現場で過ごした約26年

私のキャリアの出発点は、病院の医療現場でした。
臨床検査技師・臨床工学技士として約12年間勤務し、検査や医療機器を通じて患者様の診療を支えてきました。その後は、医薬品開発支援や医療機器メーカーへと仕事の領域を広げました。
病院の中で患者様と向き合う立場、医師や医療従事者を支える立場、企業として医療に関わる立場。それぞれの場所で、医療は一つの専門職だけで成り立つものではなく、多くの人や仕組みによって支えられていることを学びました。
医療に関する資格や知識はもちろん大切です。しかし、実際の現場では、患者様の不安をくみ取ること、専門的な説明を分かりやすく伝えること、関係者の間を調整することも同じくらい重要です。
医療の道から不動産へ進んだ理由

医療の仕事を続ける中で、新しい分野にも挑戦したいと考えるようになり、不動産に関する資格を取得しました。そして2022年、不動産会社を設立しました。
医療と不動産は、まったく異なる仕事に見えるかもしれません。私自身も当初は、これまでの医療経験と不動産の仕事が、後にこれほど深く結びつくとは想像していませんでした。
ただ、不動産の仕事も、お客様の生活や将来に深く関わる仕事です。ご希望を聞き、条件を整理し、多くの関係者と調整しながら、その方にとって適切な選択肢を探します。
相手の背景を理解し、専門的な情報を整理し、安心して次の行動へ進めるよう支える。この点は、医療現場で培ってきた姿勢と共通していました。
外国人患者様との出会いで見えた「医療と暮らしの壁」

医療と不動産が一つにつながったのは、外国人患者様との出会いがきっかけでした。
海外から日本へ治療や検査のために来られる方は、医療機関を見つければそれで準備が終わるわけではありません。来日前から帰国まで、さまざまな手配が必要になります。
- 相談内容に合う医療機関の選定と予約
- 診療情報や検査結果などの翻訳・整理
- 医療通訳の手配
- 診療費の確認と支払い方法の調整
- ビザや渡航スケジュールの確認
- 患者様や同行者が安心して過ごせる滞在先の確保
- 移動手段や日常生活に関する支援
患者様にとって、治療は日本での生活と切り離せません。住まい、移動、言語、文化、支払いなどの不安が重なると、治療に集中することも難しくなります。
医療のことだけでも、不動産のことだけでも、十分に解決できない課題がある。そこで初めて、私が歩んできた医療と不動産の経験には、両方をつなぐ意味があると気づきました。
外国人患者様の受診・滞在に関するご相談
医療機関の調整だけでなく、通訳、支払い、来日スケジュール、滞在に関する準備も含めて状況を整理します。患者様ご本人やご家族からのご相談も承っています。
医療ツーリズムに必要なのは「診療以外」も見渡す視点

医療ツーリズムという言葉から、海外の富裕層が高度な治療や健診を受ける華やかなイメージを持たれることがあります。
しかし、実際の受け入れ現場では、細かな確認と地道な調整の積み重ねが欠かせません。
例えば、予約時間や検査前の注意事項が正しく伝わっているか、通訳者を含めた来院人数に対応できるか、診療費をいつ・どの方法で支払うか、治療後の滞在先で安全に過ごせるか。どれか一つが曖昧なままだと、患者様にも医療機関にも大きな負担が生じます。
私は、医療現場で培った視点と不動産事業で得た知識の両方を活かし、診療の前後まで見渡した支援を行いたいと考えています。
AJSが医療機関と外国人患者様の間で担うこと

株式会社AJSでは、訪日外国人患者様と日本の医療機関をつなぐため、相談内容に応じて次のようなサポートを行っています。
- 患者様への事前ヒアリング
- 医療機関の選定・予約調整
- 医療資料の翻訳・整理
- 医療通訳の手配
- 診療費の支払いに関する調整
- 渡航・滞在スケジュールの調整
- 必要に応じたビザ申請支援
- 医療機関における外国人患者様の受け入れ体制づくり
医療機関様にとっても、外国人患者様の受け入れは、診療だけで完結するものではありません。言語、文化、予約、支払い、同行者、滞在期間などを事前に整理しておくことで、院内の負担やトラブルを減らすことができます。
AJSは、医療機関様と患者様の双方が安心して進められるよう、間に立って一つひとつの条件を確認します。
遠回りに見えた経験が、今の仕事の土台になった

病院勤務から医薬品開発支援、医療機器メーカー、そして不動産会社の設立へ。私の経歴は、一直線ではありません。
それでも、医療現場で患者様と向き合った経験、企業で関係者を調整した経験、不動産の仕事で暮らしを支えた経験は、現在の医療ツーリズム事業の土台になっています。
異なる分野で得た経験があるからこそ、医療機関の事情だけでも、患者様の希望だけでもなく、その間にある現実的な課題まで考えられると感じています。
これからも、海外から日本の医療を求める方と、受け入れる医療機関の双方に寄り添い、安心して医療へつながるための架け橋でありたいと思います。
外国人患者の受け入れを、無理なく始めたい医療機関様へ
AJSでは、通常診療への負担を抑えながら、外国人患者の受け入れ体制づくりを、設計から導入・定着まで伴走支援しています。専用ページでは、具体的な支援内容や導入の流れをご紹介しています。お問い合わせいただいた医療機関様には、受け入れ準備に役立つ「17項目チェックリスト」を含む資料もご用意しています。
